カモシカのような足

長くて美しい脚線美を表すときに、カモシカのような足ということがあります。

たとえに使われるくらいだから、よほどスマートな脚をした動物なのだろうと想像してしまいますが、実際のカモシカはそれほどではありません。

カモシカは「シカ」という名前ですがシカの属するシカ科ではなくウシ科に属し、日本と台湾の特産動物です。

日本ではニホンカモシカを指してカモシカと言うことも多いようです。

特別天然記念物に指定されていて、体長1~1.2メートル程度で亜高山帯や高山帯に生息しています。

体形はどちらかといえばずんぐりとしているのに、なぜかスマートな動物の代名詞のようになったのは、レイヨウ(アンテロープ)と混合されたためといわれます。

レイヨウはアフリカやインドに分布するウシ科の動物で、見た目はウシというよりむしろシカに似ています。

このレイヨウこそカモシカのような足にふさわしい脚をもつ細身で優雅な姿の動物であり、カモシカのような足のカモシカというのは本来レイヨウのことなのです。

走るのも速くて跳躍力にすぐれ、陸上における最速の生物の1つだといわれています。

動物園などでレイヨウがカモシカと呼ばれ飼育されていることがあるために混同されるようになったのでしょう。